本 「ビッグベビー」 沖藤典子

オススメ度 ★★★★★
長男嫁の皆様、是非ご一読ください!!!!オススメです。
私も実体験から色々考えさせられた小説です。

[書籍情報はコチラ]

ビッグベビー・・、大きな赤ちゃん、つまりはお年寄りのことです。
この小説のビッグベビーは90歳を越したおばあちゃんの事なのですが、誰が介護する!?という問題で親族中大揉めに揉めて、家族がひっくり返って・・・というストーリー。
いやいや、著者は元々はライターさんなのかな?リアルな感情、問題点、私なんて
「そう、そうなのよ」
と叫びたくなったりしました。

○年寄りは、大抵、一緒に住む人間が一番嫌いである。
○嫁は大抵貧乏くじを引く。本当の意味の発言権は、ない。
○年寄りは演技上手になる。←要するに老獪、ってことかしら。
○まあしかし、金も労働力も提供せず、実際に介護している人間への風当たりの辛さはなんでしょう。
○介護はする年月が長ければ長いだけ後悔がつきまとう。
こんなところにも大きく頷いてしまったし、逆に
○身内の年寄りに接するときは 「今のこの人」 しか見ないようにする。昔はどうであったとか、そういった事を考えていたら駄目。
というところにも、頷けるけど、すごく切なくなったり。
とにかく、家庭の暗部を全て背負って、「介護しないと嫁失格」な扱いを受ける日本女性って本当に不当な扱いをされているよね。

男の人は気楽なもんだな、と思います。
「介護かぁ、うちの嫁も大変だな」って考えだもの。
もちろん、人として、親の面倒を見るのは当たり前だと思っています←このへんも洗脳されている?
だけど、うちのパパにも言ってるんだけど、
「同時に私の親とあなたの親が倒れたら、私は自分の親のほうを世話するわよ」
「親の世話の義務があるのは実の子供やで。つまりはパパと義弟のふたりがメイン。私や義弟のお嫁さんは補助にしかすぎないのよ」
この主張、うちのパパは”当たり前、そりゃそうだろう”と受け取ってくれているけど、本当の意味で分かってくれているかは、微妙ではないかと正直思っています。

小説では、結局は実の娘さんがおばあちゃまを引き取ってお世話するわけだけど・・・。
それに至るまでの経緯が、鳥肌たつほど腹が立った。
このおばあちゃまには男2人、女ふたり姉弟がいるんだけど、女ふたりは散々おばあちゃまに依存していたにも関わらず、
「介護は嫁の仕事」
と考えているのです。恐ろしい・・・。
当のおばあちゃまの寝たきり老人ならぬ、「寝た振り老人」っぷりもすごかったです。

なんせ、オススメ本の一冊です。
[PR]

by hiroponnaruaimam | 2005-10-08 13:16 | 読んだ本です。