『乱紋 上・下』/永井路子

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『乱紋 上・下』 /永井路子
おススメ度 ★★★★★
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大河で江姫を上野樹里ちゃんが熱演されているので、注目度も高い浅野三姉妹。
色んな歴史小説が出ていて、ちょこちょこ読んだけど、私は、永井路子さんの描く江姫が一番しっくりします。
ストーリー案内については、はしょりますね(笑。
みてください。

永井路子さんの歴史小説、
学生時代にすご~くハマって全読しました。
女性が主人公の小説が多くて、感情移入しやすいからかしら。
オンナクサイ感じが、たまらなく好き(笑。

学生時代に読んだ『乱紋』の感想はというと、そうですね、それまでの浅野三姉妹はというと、長女の茶々がクローズアップされることが多くて、末っ子のお江についてはあまり知ることがなかったので、新鮮でした。
お江の生き方・・・、
流れにのっているだけにみえて、しゃんと自我があるという個性に、姉たちとは違った魅力も感じました。
男性もそうかもしれませんが、女性の人生においての悩みどころは、戦国時代も現代も似たようなものかもしれない。
「自我を出しすぎるとあれこれ言われて、流れにのっているだけだと侮られる。女性は感情をこらえたまま、生きていくべきなのか。感性をどう表現していくべきなのか」
というテーマは永遠なのかなぁ・・・、と思ったものでした。
長女の茶々のおろかさも賢さも、滑稽に見えた学生時代でした。




結婚して、子どもを持ち、親の介護問題を夫婦で抱えたりしている現在の私。
学生時代とは、違った感覚で読んでしまいますね。

たとえば、長姉の茶々。
『乱紋』でも、彼女は、どちらかというと、ヒステリックな女性として描かれています。
次女のお初は、要領よく鮮やかに。
末っ子のお江は、落ち着いた女性として・・・、そうね、一番、いいイメージで書かれているかな。
私自身、三人の子どもを育てていると、また、夫のきょうだい関係や、わが身のきょうだい関係を振り返ると、良い悪いということはさておいて、きょうだいというのは、こんなに違うものなのか、また、それぞれの役割というものが違うものなのか、と痛感します。
わが長男、それに、長男坊の夫君、実姉・・・、
「ひとりめ」の重みというか、背負うものは、他のきょうだい児より大きいはず。
そりゃ、茶々もヒステリックになるわよね。
普通なら、嫁ぎ、お産まで庇護してくれるはずの父君母君も亡くし、心細いこともあったでしょう。
何事も、仕切る人間が、少々のヒステリックさを抱えていても、いた仕方ないことだよね、一番割に合わない損な役割をしちゃったねぇ、と、要領の良い真ん中っ子の私は、そう感じます。
この、「要領の良い真ん中っ子の私」が、イコール、お江に近いものなのかしら、と思ったり。

なんにせよ、家庭の中心である「母」が、しっかりやっていかなアカンなぁ、と、最近は、どの本読んでも、自身の人生と結びつけるようになってきました。
感性が衰えたのか、別のものが熟してきたのか・・・不思議な感じです。

と、本の感想とはかけ離れたものになってごめんなさい~。
とにかく、若い人も、家庭人も、読み込むと、深みのある小説だと思います。
おすすめ。
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by hiroponnaruaimam | 2011-02-06 10:18 | 読んだ本です。