本 「生きながら火に焼かれて」スアド 訳:松本百合子 /ソニーマガジンズ

オススメ度 ★★★★☆

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話題の本、のようですね。
図書館でも 「是非・・」のコーナーに有り、ふと手に取った本です。
まず表紙の仮面をかぶった女性の写真に圧倒されます。
内容は題材の割に読みやすくなっています。
スアドは現在、慈善団体の手伝いをしているということだから、
そちらの活動報告・・・・というか、広告塔にもなっているのかな?と思えました。

スアドは中東シスヨルダンの小さな村に生まれる。
女性の位置、というのは、この国ではとても低く、家畜よりも扱いが悪い。
男性が全てを握っているのだ。女性の、生死ですら。
人を殺しても罰せられない国、というのが存在するのがとても恐ろしい。
日本も数百年前には身分制度があり、その後 ヒトはヒトとして生きられる権利を持ったけど
まだ発展途上だと、思う。 だけど、スアドの生まれた地域とは格段に違う。

女性は家畜以下に扱われ、成長していく。
この村では女性が異性と目を合わせたり、ふれ合うことは禁じられていて
その掟をやぶると 「家族会議」にかけられるそうだ。
家の名誉を汚した女性、ということで、家族の手によって殺されることが多いようだ。
そうしないと、その家族も村には住めないらしい・・・・信じられない・・。

主人公のスアドは、ひとりの男性(お向かいに住む独身男)と恋いをして、
妊娠して、家族の名誉を汚したとして、頭からガソリンをかけられて殺される所だった。
死なずに大火傷を負ったスアド・・・・・・・・、
瀕死の状態で彼女は男の子を出産する。

他国の慈善団体の苦労によって助けられたスアドだが、今もまだ、
公共の場での仮面ははずせないそうだ。
「家族の名誉を汚した娘が生き残っていると知られたら、
  追いかけてでも殺されるかもしれない」
実際、そうして殺された娘もいるそうだ。
さすが中東・・・・・。←偏見かな?

衝撃すぎて、感想も何もない。
そういえば、しばらく前に話題になった女盗賊プーラン(だったっけ?)の故郷も
そんな感じで厳しいカースト制度に縛られていたのよね。
私達には何が出来るの?
本を読んで、唖然としたままのわたしがいます。
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by hiroponnaruaimam | 2005-08-27 13:57 | 読んだ本です。