『まひるの月を追いかけて』恩田陸 文芸春秋

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『まひるの月を追いかけて』恩田陸 文芸春秋

★★★☆☆
面白い・・・という小説ではなかったけれど、ひとりの男性のことをそれぞれが考えながら奈良を歩く女性たちの光景が浮かび上がってきた。土を踏みしめる音まで聞こえてきそう。恩田さんの描写力のすごさに感動した。
奈良は何度か足を運んだことがあり、好きな土地なので尚更かもしれない。

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異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は──。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。 解説・佐野史郎
(文芸春秋の内容紹介より)
文芸春秋のHPはこちら
http://www.bunshun.co.jp/book_db/7/72/90/9784167729011.shtml
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恩田さんの小説の登場人物は、冷たくて熱い。
主人公にしても、どこかクール。
どうしてこんなに人を見抜く力があるのに、みんながみんな幸せになれないんだろう。
もっとも、私の周りでも、洞察力のある人で素直に幸せ♪という人は少ないけれど。
兄の好きな人、絶対に主人公だと思って読み進んでいたので、結末は意外だった。
「面白さ」を求めるよりも、「人間」を楽しむ一冊かも。
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by hiroponnaruaimam | 2007-12-26 09:31 | 読んだ本です。