『密室・殺人』小林泰三(コバヤシ・ヤスミ) 角川書店

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『密室・殺人』小林泰三(コバヤシ・ヤスミ) 角川書店

オススメ度 ★★☆☆☆ 評価が難しいなぁ。

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私立探偵、四里川陣と助手の四ツ谷礼子。
ちょっと偏屈でややこしい四里川陣だけど、四ツ谷礼子は彼のことを(異性としてではなく)とても尊敬している様子が見て取れる。
この事務所にひとりの依頼者が訪れた。「息子の容疑をはらしてくれ」という依頼。
事件は「密室・殺人」。密室と殺人の間に「・」が入るのは、完璧な密室での殺人であったにもかかわらず、死体が屋外にあるのだ。なので、「密室殺人」の定義には当てはまらないということで、「密室・殺人」(笑。
四里川陣は、礼子に調査をさせる。
解決していく事件よりも、礼子のおぞましい記憶のほうが気になっていたら・・・結末に驚きあり。
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事件そのものは、確かに「密室・殺人」で、どうやったの~!?と思うけれど、不思議とドキドキ感はなし。
容疑者たちの性格のなんと気持ち悪いことよ。こんなヒト達、絶対に現実ではいないと思われ。
「密室・殺人」の謎も解き明かされると、ふーん、そうだったんだと思う程度。
ただ、四里川探偵事務所の真実(というか、礼子の真実)のほうがすごかった。



いや~。
すっかり、これにはだまされた。
どうりで最初から、やたらと四里川探偵は
「姿を見せるわけにはいかない」
と固執するわけよね。
どうりで最初から、やたらと礼子は周囲から
「変な人間だ」
といわれるわけよね。
伏線はたくさん有ったのに、種明かしまで全然気づかなかった。
種明かしのあと、谷丸警部の人柄の良さを改めて感じた。

キーワード:多重人格
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by hiroponnaruaimam | 2007-12-28 13:27 | 読んだ本です。