『オルファクトグラム』井上夢人 毎日新聞社


オススメ度 ★★★★★ 4.5~5 
面白かった。

■余談■

----夢人.com ご本人によるサイト
http://www.yumehito.com/
最近、このサイトを読むのに必死です。

ストーリー  --------------------------------------------------------------------
主人公片桐稔は、ある日、姉の家を訪ねていき事件に巻き込まれる。
いきなり頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。
目が覚めたとき、稔の体には異変があって・・、それは異常な嗅覚であった。
姉を殺した犯人を追え!!
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目が覚めたとき、稔の世界は一変する。
匂いとはこんなに美しいのか、とその表現のすばらしさにも魅入られた。
姉を殺した連続殺人犯の動機や「吸血して殺害」した意味についてはいまひとつ分からないまま終わってしまったが、もっとも、そんなことは説明があっても理解できないだろうなぁ。
稔の鼻に夢中になった教授の浮世離れたところが面白かった。



事件を追っていくストーリー展開もドキドキして面白かったけれど、異常な嗅覚を得てしまったおかげで、他の人・・愛する人とも 「同じ世界」 を共有できなくなった主人公の心情についても書かれていて、そこらへんが、ぐいぐい本に感情移入できたのかな。
脳で「同じ世界」を感じることが出来ない不自由さというのは、きっと、作品内で描かれているだけではすまないだろうと思うけれど、素敵な恋人がいるから大丈夫かな。
連続殺人犯の、緻密なようでおざなりな殺人計画にはあきれ果てたけれど。すぐバレるやん~。むっちゃ衝動的やし。主人公の嗅覚がなくても、いずれ露見したであろうに。だけど、意外に殺人犯というのはそんなものかもしれないなぁ。
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by hiroponnaruaimam | 2008-01-06 22:04 | 読んだ本です。