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本 「不遜な被疑者たち」小杉健治 

オススメ度 ★★☆☆☆

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主人公は若い女性弁護士。
事件の容疑をかけられた被疑者たちが、まあ、ふてぶてしいこと。
短編が何話かあつめられた一冊。
うーん、ほどほどに良い、かな?
ワイドショーなどに慣れた私達には、「よくある事件かな」と思える話もある。
だけど、よくありがちな事件は身近に有りすぎて、逆に私の心に突き刺さる。
知人が、旦那様に殺害されたという事件がこの夏にあったばかりだからだ。
詳しいことは割愛させていただくけれど、私はとても驚いた。
ありがち、なんて言えない。
ひとつひとつの事件に泣く人も、苦しむヒトもいる。
この本の出来事は「ありがち」なだけに、読んでいて、ふと淋しくなってしまった。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-30 18:42 | 読んだ本です。

本 「手のひらの蝶」 小笠原彗 /角川文庫

オススメ度 ★★★★☆
ドキドキしながら続きが読めます。
かなりのオススメ。面白かった! 

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連続猟奇殺人事件が起こる。
被害者は、頭部を鈍器で殴られ、そして首筋には小さな穴がある。
そこから、血液をすいとられたようなのだ。
犯人は誰!?

母親をその手段で殺害した9歳の少年の診察(というか、カウンセリング)に担当した
心理士が謎を解き明かしていく、ミステリ。
ネタバレはあんまりしないほうがいいかも、
面白いので、是非読んでください。

犯人は意外なあの人です。うう、言いたい、語りたい。ウズウズ
犯行動機は 「・・・・うー」と唸ります。ちょっとネタバレしていい?かなりネタバレですが。
ある出来事(※昆虫がからみます)をきっかけに、犯罪者の脳に腫瘍が出来る。
その腫瘍が原因で犯罪を起こしてしまうのだ。

↓ここから本編とは離れて行くけど(あえて、離した。笑) ↓

腫瘍が犯罪を起こす?ありえへん、って。と、思われる方もいるかもしれない。
けれど、そういう事実関係は、かなり前から騒がれていたよね。
私も興味があって、新聞記事欄を必死で読んだ記憶がある。

死刑犯罪者の解剖をすると脳のある部分に腫瘍が出来ている事がある。
(※最近は海外でも解剖が出来なくなったらしいけど)
その腫瘍が神経を圧迫して、正常な判断が出来なかったり、機能障害を起こすらしい。
例えば、「カッとなって人を殺した」女性だけど、やはり脳にアーモンド状の腫瘍があった。
その腫瘍の場所が 「激昂しやすい性格」を作り出してしまったという。
腫瘍の原因は様々だけど、子供の頃、強く頭を打ったり、虐待なんかが原因で
腫瘍ができることも多いそうだ。
怖いなぁ・・・と思って、新聞記事を眺めていた覚えがある。

ということで、本編とはチト離れた感想ですが。
面白かったです。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-29 12:35 | 読んだ本です。

本 「ドミノ」 恩田陸

オススメ度 ★★★☆☆

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爆弾が入った紙袋が自分の持ち物と入れ替わったら・・・・どうなる?
題名の通り、一気に事件が展開されていくミステリ。
さらさらっと読めて面白かったは面白かったけど、今まで読んだ恩田陸の作品とは
ちょっと違う・・・異色な感じ。
もっと濃くしてほしいよ~・・と思える登場人物はちょこちょこ居た。

木曜組曲も一気にストーリーが展開していくし、爽やかな読後感があるんだけど、
あっちは 「見事っ!」って手を叩きたくなるような、完成されたストーリーだった。
「ドミノ」はなんていうんだろう、
慌ただしくて爽やかで軽いんだけど、その分、どたばた感だけが心に残りました。

そんなわけで、オススメ度は★みっつ。
辛いかな?
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-27 19:39 | 読んだ本です。

本 「私は、産みたい」 野田聖子

オススメ度 ★★★★☆
皆さんご存じ野田聖子さんの著書です。
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不妊治療のこと、永田町という政治界(男の世界)でひとり闘いながら
女性として、子供が欲しい・・・・と願う気持ちが伝わってきました。

そして、やはり感じるのは 「男の人の関わりの無さ」。
いえ、野田さんのご主人が特別つれない・・・というわけじゃないの。
いいご主人だと思う。
けど、何て言うんだろう、男の人にとって「不妊の話題」って鬼門なのかしら?
不妊に向かって一緒に頑張ってはいるのだけど・・・・・・・、うーん、
どことなく、他人事のように接する男性像に淋しさも感じました。
実際に身ごもるのは女性だから?
子供が出来ない、という辛さを背負うのも女性ばかり・・・ということが多いし。
なんか、そのへんが納得できない。

少子化についても触れて有ったけど・・・うーん、これはどうなんだろう??
今の世の中の流れは間違いなく、少子化へと向かっているよね。
女性が社会に進出する → 晩婚化 → やはりどうしても出産年齢が高くなる。
男女平等、とはいうけれど、こういう”平等さ”は、むしろヒトとしての種にとっては
望ましくないのではないか、と思ったりもする。

とても極論ではあるし、あくまで私の考えなんだけど、若い内に子供を産み、
ゆっくり育てて、熟成させた大人になってからの女性をしっかり社会進出させる
サポートをして欲しいものだと、思う。
今の世の流れは、若い内にある程度頑張り、ある程度の地位を築いてから
結婚・出産に至るわけでしょ。どうしても高齢出産になりやすいし。

高齢出産が悪いというわけじゃない、
熟成された人間が熟成された夫婦関係で新たに子供を迎える・・・って
とても素晴らしく感じるもの。
だけど、やはり若いうちのほうが種としてのリスクは少ない気がするのよね・・・。

なんか、グダグタの感想になりましたが(いつものこと?)。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-26 11:16 | 読んだ本です。

本 「クレオパトラの夢」 恩田陸

オススメ度 ★★★★★
私的に大興奮だったので、かなり身贔屓な評価かもしれません(笑。
あ、身贔屓は元々か。

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恩田陸の「MAZE」の感想で脇役陣が気になるわ~・・みたいなことを書いたら、
とある方が教えてくれた一冊。
恵弥ワールド全開で、興奮しながら読み終えました。
「パジャマ~♪きゃ~」って感じでバカ騒ぎ(笑。
もっかい、「MAZE」読みたくなったわ。
なんていうんだろう、本の楽しみ!醍醐味のひとつかな。
一冊をただ読み終えるだけじゃなくて、
そこに出てきた事柄や人物が広がって・・・・みたいな心弾む感じ。
久しぶりに味わいました。

「MAZE」と違って、やや鈍い恵弥だけど、読みながら、常に誰かが背後にいるような
気持ち悪さを共感できました。
ふたごの和見、さすがというか、なんというか。
きょうだいには欲しくありません(笑)。

バイオテロには興味があって、以前からその関係のミステリを読んだり、
パパから勧められた本を読んだりしていたので、私も追えば追うほど
「ああ、まさしく、夢、ね。現実ではあり得ないよね」
と思えたけど。
今あるこの現実が、非常に危うい物の上に存在しているということも、共感できます。
この小説の中の恵弥の存在もまさしくそうで、私達だってそう。
だけど、刹那的にはなれそうにないなぁ、私。
脆い世界の上に、どっしり根を生やしてしまっているもの。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-25 15:51 | 読んだ本です。

本 「どんぐりのリボン」 田辺聖子/講談社

オススメ度★★★☆☆

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病院内図書館で借りた一冊。

田辺聖子さんの著書は、「新・源氏物語」などを愛読させて頂いてます。
大好きな作家さんのひとりだけど、現代文というか、普通に小説は読んだことは無かった。
田辺聖子さんのひととなりが窺える、爽やかで素敵なラブストーリーだった。

独身で一般的?関西女性の藤井五月が田舎男の栗本と出会い、お近づきになり、
結婚を決意するまでにいたるストーリー。
何の変哲もないし、「面白み」という点には欠ける、地味な本だと思う。
だけど、その分、主人公の心弾みなんかが共感できて、楽しかった。

前述の林真理子さんの小説に出てきた主人公よりも、共感できる。
そうそう、結婚のリズムって、そんな感じよね・・♪
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-23 14:52 | 読んだ本です。

本 「砂の上のロビンソン」上野瞭 /新潮社

オススメ度 ★★★★☆

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病院内図書館で借りた一冊。

初めて聞く作家さん。おそらく、院内図書館で出逢わなければ一生読まなかったかも。
本との縁って不思議だよね。
面白かった。結構分厚い本なんだけど、一気に読んだ。

五人家族が某ハウスメーカーの 「モデル入居者」となり、一戸建てを手に入れるまでの話。
一年間、モデルハウスに実際に居住し(そのかわり見学者も家の中に入り込むが)、
モデル入居者にふさわしいと判断されたら、タダで一戸建てをもらえるのだ。

すごい好条件のように見えるけど、大変そう。
まず、キレ師の私には無理だろうと思われる。
プライバシー開放、動物園の檻の中の動物のように、見学者の前で「家族団らん」を
演じるシーンなんかは、読んでいて痛々しくなる程だ。
モデル入居者になるかわりに、広告にも大々的に扱われるので、旦那様の職場はもちろん、
子供達の世界でもイジメがあったり、恐ろしいことばかり。

読後感がほんわかして、いい本だった。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-23 14:42

本 「スナーク狩り」 宮部みゆき /光文社文庫

オススメ度 ★★☆☆☆

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入院中に院内図書館で借りて読んだ本。

これも時間つぶしにはなるかな、程度の本だったけど、読み始めると物語に入り込んで
時間を忘れそうになった。
さすが、宮部ワールド。人気があるのも頷ける。

だけど、生憎と、私の好みでは無かった。
私の好きな本は大抵、誰か魅力的もしくは共感できるキャラがいて、
そこから想像をふくらませて・・・・という感じなんだけど。
この作品には、魅力的なキャラがだれも居ない。
「現実にはこんな人、いないでしょ」
と思えるような人物設定でも魅力があればオッケーなんだけど、
皆無・・・でありました。残念だわ。

ストーリー的にも盗まれた銃を追って、追跡するシーンもあまり臨場感を感じなかった。
ラストなんて最悪・・・。
誰も幸せにならず。
しかも、その理由も納得できず。

すんなり読めたけど、好きなタイプの作品ではなかった。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-23 14:33 | 読んだ本です。

本 「皇女の霊柩」 内田康夫/新潮社

オススメ度 ★★☆☆☆

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これも入院中の院内図書館で借りた一冊。
さらっと読めた。

実は、内田康夫さんの作品を読むのは初めて・・・だと思う。
皇女和宮のご降嫁行列に関係する(というか、柩に関係する)末裔達が
繰り広げるミステリ・・って感じでしょうか???

さらっと読めた。あまりハマリもしなかったけど。
探偵の浅見光彦(※シリーズ物なのかな?)はなかなか面白そうな人だった。
友達にいたら、楽しそう。
だけど、人物設定・・・あれ?もっとオッサンかと思っていたら、33歳ってことなのね。
同年代じゃん。
オッサン探偵、と思って読んでいたんだけど、つまりはその、私もオバハンってことか。
妙なところにショックを受けた一冊ではありました。

※最近本を読んでいて、「中年・・」とあるので見てみると同年代だったりするのよね。
軽くショックだったりして(笑。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-23 14:24 | 読んだ本です。

本 「不機嫌な果実」 林真理子 /文春文庫

オススメ度 ★★☆☆☆
入院中に病院内図書館で借りて、読んだ一冊。

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32歳の主婦・主人公の麻也子は夫との変化のない平穏な夫婦生活に不満を持っている。
彼女は美人で子供はまだなし。
旦那様との結婚もある程度計算済みの結婚で、経済的にも不服はないという。
不満といえば、愛されている実感がそんなにないということ、
あとは義実家とのややこしい、なんともいえない気まずい感じだけ。
浮気をして、離婚しちゃって、結局は浮気相手と再婚する彼女だけど。
ラストの新婚生活(再婚のね)では、やっぱり不服を持っている彼女。
悪いけど、全く同意もできませんでした。

義実家とのやりとりは、見ていて同感は持てたけどね。
お姑さんはインテリで物わかりがいい感じなんだけど、微妙に意地悪。
付き合い、大変そうやなぁ・・・・と気の毒だったわ。

だけど、彼女を見ていると 「本質的に不幸な人だなぁ」と思えるのよね。
「足りるを知る」という言葉を知らないと言うか・・・。
「渇愛(カツアイ)」とでもいうのかしら、いつも何かが足りない、欲しいと
訴え続けている彼女は、同性から見るととても鬱陶しく感じます。(私だけ?)

あと、著者の結婚観というか・・・、
色んな作品を見ていると
「現代女性は、条件で結婚相手を選んでいる」
みたいなおんなのひとがよく出てくるんだけど、何でなんだろう?
そういう女性の愚かしさをステレオタイプにして作品にして、「これじゃアカン」と
呼び起こすのが目的とか?(笑)
↑あ、それが目的なら オススメ度は★★★★☆かしら。
  深読みしすぎ?

パートナー探しってそれだけじゃないよねぇ。
なんて、読んでいて、溜息の出る本でした。
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by hiroponnaruaimam | 2005-09-23 14:13 | 読んだ本です。