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本 「球形の季節」 恩田陸

オススメ度 ★★★☆☆
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「5月17日にエンドウさんがさらわれる」という噂が広がった。
その噂の真相を調べようとしたときに、エンドウという女子生徒が行方不明になる。
どんな仕掛けの噂なのか!?
ドキドキしながら追っかけていったのだけど、途中からなんだかグダグダ感も出てきた。
恩田陸さんらしく、淡々と進んでいくストーリー。けど、他の著書のような説得感も私的にはいまいちだったかなぁ。

ただ、ふと、子供時代を思い出させてくれた一冊でもある。
本編とはあまり関係ないけど・・・・。

いつ頃だろう、
「私はどこまでが私なんだろう」
と思い始めたのは。
目の前にいる母も、もしかしたら私の空想が作り出したものかもしれない。
私はどこまで続いているんだろう。
そんな思いを持ったことがあり、また、その時は私だけが感じていることだと思っていた。
けど、皆、同じように 「自分ってどこまで?」 と考えていたとが、ある時、友達との話や本で知ることになる。

恩田陸の本も、たまに、こうして「私は・・・」を思い出させてくれる。

by hiroponnaruaimam | 2005-10-05 17:37 | 読んだ本です。