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本 「イエスの生涯」遠藤周作/新潮文庫

オススメ度 ★★★★☆

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ある程度、年を取ってから(笑)・・・というより、
私は子供を産んでから読んだ方が印象に残る本ではありました。
これも是非読んでいただきたいので、内容についてはあまり触れないことにします☆

私が遠藤周作の本を読むキッカケは義母のすすめでした。
義母は無類の本好きです。
しかも独身時代は○阪大学医学部教授秘書をなさっていたという才媛です☆
文化のことには個人的意見もたくさん持っていて、義母とは、日常の生々しい話題よりも、
むしろ、本の話や感想について話すほうが楽しいです。
夫実家も別にキリスト教ではないのですが、幼少時代はちょこちょこ教会にいったり、
パパ自身も知らずに宗教への関わりは持っていたようです。

反面、私は、実家も生粋の仏教徒だし、学校も宗教色のないところを卒業したし。
はじめてキリスト教に触れたのは、結婚式でした(笑)。
といっても、結婚式場の教会なので触れた・・と言えるものではないですが、
結婚という感動の中で、はじめて聴いた賛美歌。
そして、頂いた一冊の聖書。
この聖書が、遠藤周作のこの本にたどり着いたのです。
不思議な因縁よね。

すごく長い前フリですが、そんなわけで、結婚後しばらくは
「新約聖書」を読んでは溜息をついていました。感じやすいお年頃だったし(笑)。
ご近所の教会にも何度か足を運びました。やはり、心洗われる場所でした。
そんな私の様子を見ていた義母が
「興味があるなら、遠藤周作やそうやねぇ、
  ひろぽんなら・・曾根綾子さんも読んでみたら?」
と勧められました。

そんな訳で出逢った本です。
そうですね、神様やそういう存在を考えるときに感じる・・・
「結局は無なんだ」
「だけど、本当に美しい世界に生まれてきてよかった」
そんな気持ちを持ち続けたまま、読めました。

聖書は、ただ聖書として読むだけでは魅力はないかもしれません。
色んな背景や、宗教観、歴史的背景、色んな事を体験して得た思い。
そんなものがクロスしたときに、本当に心にぴったりはまる気がします。

by hiroponnaruaimam | 2005-08-22 10:36 | 読んだ本です。